多くの人がペットとして飼っているハムスターの、人への感染症についてまとめてみました。
感染の種類
「リンパ球性脈絡髄膜炎」が代表的な感染症です。
これは、げっ歯類(ネズミやハムスター)の体内にいるアレナウィルスにより、人間が感染する病気です。
このウィルスは生涯げっ歯類の体内に保有されるもので、その感染原因としては、お世話する際に指を噛まれたり、ハムスターを触った後に手を洗わずに食事をする・同じ食器を使う・キスをする等で口からの感染があります。
その他の感染原因として、糞尿にウィルスが含まれているので、掃除の際に触れると感染する事もあります。
基本的に空気感染はありませんが、ケージの中で元気よく遊んだ場合、床材や砂が飛び散って、空気感染する事も考えられないことはありません。
症状
アレナウィルスに感染した場合、40℃前後の発熱・頭痛・吐き気・筋肉痛等インフルエンザに似た症状が起こり、その後脳組織に炎症が起きた場合に、頭痛と首の硬直を感じるようになると、リンパ球性脈絡髄膜炎の疑いがあります。
アレナウィルスに感染しても症状が出ない場合がほとんどで、症状が出ても軽微で、ほぼ全ての人が完全に回復しますが、発熱・頭痛が数か月続くケースもまれにあります。
体力が衰えた高齢者や体力がまだついていない子供は注意が必要です。
対策
ハムスターに触ったら手を洗う事。
これに尽きると思います。
これが一番簡単で一番有効な予防だと思います。
あとは、糞尿が至る所に巻き散らかることが無いように早めに・適切に処理してして、ケージ内を清潔に保つようにすることも予防に有効な方法だと思います。
また、自分のペットがかわいいのはよくわかりますが、過剰なスキンシップ(主にキス)は厳禁です。
ウィルスをもらいに行くようなものです。
食器はペット用と人間用を完全に分けなければなりません。
噛まれることによる感染もありますので、ハムスターが人の指を噛む大きな要因であるストレスを取り除く努力が必要です。
ケージ内でハムスターが快適に生きていけるように良い環境を整えて、怖がる・嫌がるようなことはできるだけしないようにすることが大事です
まとめ
感染するにしても、手洗い不足によるものより、噛まれて感染するのをできるだけ予防するのがいい気がします。
かわいいペットから傷つけられ、さらに病気に感染したら、ちょっと悲しいものがあります。
正しい飼育方法で大事にしてあげれば予防になると思います。
感染する可能性が低いのに、過度に考え過ぎてペットを捨てたりしないようにしてください。
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