「腹水」とはお腹に水が溜まった状態のことを言います。

血管やリンパ管から水成分が漏れ出すと腹水状態となります。

今回はハムスターの腹水について調べてみました。

ハムスター 腹水 判断

症状と原因

腹水になると、お腹の張りが出て胃が圧迫されることにより食欲不振となり、その圧迫が胃の上の肺にまで達すると呼吸困難に陥ります。

原因は心臓、肝臓などの他の臓器の病気(腫瘍、肥大)で併発するようです。

高齢のハムスターが罹り易いとも言われています。

治療

病院では超音波検査で水の溜まりの具合がわかります。

治療方法はハムスターの年齢によって違うようです。

注射器で水を抜くのが正攻法なのですが、もともとこの腹水というものは他の内臓疾患によって引き起こされた二次疾患であること、個体が小さいことなどから穿刺(せんし)が難しく、獣医師によっては高齢の場合の外科的処置のリスクを避けて「利尿剤を投与して様子を見る」ケースが多いようです。

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治療例

腹水に罹って病院に診てもらったあるハムスターの飼い主さんのケースでは、高齢のハムスターということで注射器水抜きせず利尿剤を投与し続けて様子をみていたら腹水が減ることはなくお腹が破裂して亡くなったそうで、その後その獣医先生の治療優先は注射器水抜きになったとか・・・。

つまり腹水は結構やっかいな症状と言えるでしょう。

場合によってはハムスターに食欲があることもあるようで、その状態を維持できるように努めることが、飼い主さんができることではないでしょうか。

治療期間中は保温も大事なようです。

利尿がうまくいかないとなれは、腹水がさらに呼吸器官を圧迫し、呼吸困難へと悪化していくので、ケージ全体をビニール袋に入れ、酸素ボンベなどを利用し酸素を供給してあげることも一つの手です。

まとめ

治療方法の判断は難しい問題ですね。

飼い主としては腹水は苦しいでしょうから何とか早く楽にさせてあげたい・・・・。

この場合、飼い主の価値判断と命を預かる獣医師の価値判断とそれぞれが自分自身の心の中で価値判断に揺れ、葛藤があるのではないでしょうか?

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