どんなに元気なハムスターを迎えても、人間と同じ様に病気はします。
私達が病気になると食欲がなくなりますね。
ハムスターも同じで、いつもと同じ調子ではいられません。
だからといって食べられる様になるまで、見ているわけにはいきません。
それは体が小さい分、食事は命に関わる必要条件だからです。
ハムスターが病気になってしまった時の食事について調べてみます。
ハムスターの病気の様子(症状)
少し調べただけでも、こんなにもたくさんの病気があることが分かります。
成長過程においてもかかりやすい病気が違ってくる様です。
ですが、実際には病気であってもなくても、異変に気が付いたら「まず病院へ!」を心がけましょう。
- 目の異常の一例:眼球が濁る・血がにじむ・腫れている・痛がる・嫌がるなど
- 耳の異常の一例:耳からの出血・耳が臭う・耳を異常にかく・めまい(ふらふら歩く・くるくる回る)など
- 鼻の異常の一例:呼吸が荒い・息苦しそう・くしゃみや鼻水など
- 口の異常の一例:ほほ袋を使わない・口が臭う・よだれが止まらない・口が閉まらないなど
- 歯の異常の一例:口が閉まらない・歯茎が白くなるなど
- 皮膚の異常の一例:フケが出る・はげる・かさつく・かさぶた・出血など
- 手や足の異常の一例:腫れる・歩けない・関節に異変・血色が悪い・爪の伸びが早いなど
- 尿や便に異常の一例:尿量が多い・尿が少ない・臭う・色に異変・浮腫・便がコロコロ・下痢・痩せる・脱水・など
- 生殖器や肛門に異常の一例:ただれる・腸がはみでる・臭う・膿がでる・睾丸が腫れる・膣口から出血など
- そのほか、いつもと違う異常の一例:嘔吐・ぐったり・食欲減退・体にしこり・息切れ・貧血・難産・背中の曲がりなど
病気のハムスターの食事
病気と診断されたハムスターに与える食事は、医師の受診後の対応となることを忘れず、決して受診前の自己判断で行わない様にしましょう。
また、年齢や症状によっては、調理法を変えること(細かくする・潰すなど)も必要になりますし、病気の症状や部位によっても与える食材は違ってきますので、医師の指示に従いましょう。
基本的には野菜中心です。
①はっきりした病気は見つからず、食欲にムラがある場合
- ペレット(CR-LPF) ・ビール酵母・a/d缶
※ペレットとは:ラット系に必要な栄養量を満たす人工飼育用と繁殖用の餌
※ビール酵母とは:ビールを作る過程での酵母(微生物)
※a/d缶とは:動物の回復期の食事療法に適した食材
②腸疾患の場合
- かぼちゃ・さつま芋(無添加の焼き芋)は避ける
③下痢の場合
- ペレットと水分を十分に与えて、ビール酵母と乳製品は避ける
④高齢の場合
- a/d缶は避ける
⑤衰弱が酷い場合
- a/d缶は避ける
⑥腫瘍がある場合
- 炭水化物を控え、統合医療も視野に入れる
※統合医療とは:化学製剤と天然由来の食物や漢方を併用する治療法
⑦糖尿病の場合
- 低カロリーで、糖分や油分などを控える
⑧腎臓疾患の場合
- エネルギーになる食材を中心に、動物性タンパク質とビタミンをとる
⑨肝臓疾患の場合
- 脂肪の摂り過ぎに注意したバランスの良い食事
⑩膀胱炎などの場合
- カルシウムを控えて水分は多めに摂る
・・・など
まとめ
ハムスターは、人間と同じ哺乳類に分類される動物です。
そのため、かかる病気も人間とよく似ています。
ですが、ハムスターは、人間の様に体が大きくないので、かかった病気を治療する手段は人間と比べて極めて少なく、難しいのです。
さらに、体の異変を人間に訴えることをしないので、人間が気付いた時には手遅れの場合が多く、そのために命を落とすことが多いのです。
そんなハムスターとの生活は、大変充実していますが、一緒に過ごす時間は、あっという間に過ぎ、極めて元気に寿命を全うするには短すぎます。
ハムスターと過ごす時間が多ければ多いほど、異変にも気付きやすくなります。
すぐに対処ができる様に、日頃からの観察が重要です。
小さな命をできるだけ伸ばす努力を惜しまないでくださいね。
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