ハムスターは鼻の良い生き物です。
繁殖の際にも「臭い」でパートナーを探したりする事もあります。
臭いを発する臭腺という器官を持ち、またメスは発情期には独特の分泌液を出し臭いを拡散します。
そのくらい臭いはハムスターの生活や繁殖には欠かせないものになります。
今回はハムスターの臭腺やメスの分泌物などの臭いに関するお話しをしていきます。
臭腺とはどのようなものか
ハムスターは縄張り意識の強い生き物です。
その為自分の縄張りにマーキングを行う為に「臭腺」から臭いを分泌するのです。
シャンガリアンハムスター、キャンベルハムスターなどは腹部の中心線上の陥没した部分に茶褐色の分泌液を蓄積します。
他にも左右の口角にも白色っぽい臭腺が存在します。
ゴールデンハムスターは体幹の両側の腰背部に臭腺があり、茶褐色で円盤状に突き出ている組織として見る事が出来ます。種類によっても臭腺の違いがあるのです。
またこれらの臭腺は男性ホルモンが優位になっているので、オスがマーキングの際に利用したり、発情期には分泌液の量が多くなったり、臭腺の周辺が濡れているようになる事があります。
メスはこの臭腺の臭いに反応し、繁殖活動を行います。
メスの分泌物について
メスのハムスターは発情期になると生殖器官からの分泌液が多くなります。
色は黄白色の粘液で、飼い主が手のひらにメスを乗せた時に発情期であれば、手に付着する程、多く分泌液を出します。
この時の分泌液は非常に臭いがキツイです。
刺激臭ではありませんが、オスを引き寄せる為、独特の臭いがします。
またメスもマーキングの際には臭腺からの臭いを付けますが、発情期には更に熱心にマーキングする姿も見られます。
それ程、オスもメスも臭いには敏感な生き物なのです。
まとめ
オスはマーキングや発情期に臭腺から臭いを出し、メスは生殖器官からの分泌液と熱心なマーキングによって発情期を迎えます。
それ程、臭いはハムスターにとって、とても重要なものなのです。
「臭い」が種の保存や縄張りに関係しているというのは本当に驚きですね。
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