ハムスターに与える食事について、よく目にするのがペレットを主食に、副食として｢新鮮な生野菜｣が挙げられます。
生野菜なら、私達が食事の時に、ほんの少しハムスターに分けて与えれば簡単です。
中には、｢水分量が多い｣やハムスターにとっては｢毒になる｣などの理由で、与えてはいけない(与えられない)野菜もありますが、その点さえ注意すれば余計な費用がかからないのが良いところですね。
もしも心配なら、乾燥野菜というものがあります。
今回は、｢乾燥野菜｣について調べてみました。
乾燥野菜の種類
乾燥コーン
- ドライタイプです。
- 配合：小麦とトウモロコシをポップコーン状に弾(ﾊｼﾞ)かせ、それに乾燥にんじんとイナゴ豆とジャガイモを加えた乾燥野菜です。
乾燥サラダ
- ドライタイプです。
- 配合：エンドウ豆とニンジンをローラーでつぶして乾燥させたものに、乾燥キャベツの芯と混ぜた野菜チップスです。
乾燥野菜
- ドライタイプです。
- 配合：乾燥したキャベツとニンジンとセロリ・ニンジンの素を混ぜたものです。
※ほかにも単品(キャベツ・ケール・チンゲンサイなど)の乾燥野菜がありました。
色々相談コーナーなどのぞいてみると、ハムスターの健康を考えて油で揚げていない食材の方が良いという意見がとても多かったです。
自家製の乾燥野菜
市販のものが心配だと思う人には、｢自家製乾燥野菜を作る｣という方法もあります。
自家製乾燥野菜の作り方をお知らせします。
- 乾燥させたい野菜を用意する(例えば：りんご・にんじん・カボチャなど)
- 乾燥させたい野菜を薄く切る(2~3mmが理想的)
- ペーパータオルなどで野菜の水気を軽く取る
- 電子レンジにペーパータオルなどを敷く
- 中央を開けて(置かずに)野菜を並べる
- ラップはかけずに加熱する。おおよその目安は急ぐ場合：600w、2~3分(500w、1~2分)、通常の場合：300w、4~5分
- 一度様子見で取り出し、水が出ていたら拭き取る
- ④から同じ。ただし、一度目より水気が無い分焦げやすいので、こまめに様子を見ながら加熱した方が良いです。
※二度加熱することによりパリッと感が増します。
なお、低いワット数でゆっくり時間をかけて加熱すると、野菜の甘味が増すそうです。
加熱する際は、家庭で使っている電子レンジによって多少の違いがあります。
ここでの数字は、あくまでも目安と考えて自分の数字(時間)を見つけましょう。
市販品の乾燥野菜の消費(賞味)期限は、商品ラベルに表記してあると思いますので、それに従ってください。
自家製の乾燥野菜は、密閉容器に乾燥剤と一緒に入れ、冷蔵庫での保管で3~4日と考えた方が無難です。
乾燥野菜の栄養
一例ですが、上記に挙げた市販品に関しての栄養成分100g当たりの栄養成分を挙げます。
乾燥コーン
- 粗タンパク質(7.6%以上)
- 粗脂肪(1.1%以上)
- 粗繊維(6.5%以下)
- 粗灰分(1.5%以下)
- 水分(10.5%以下)
乾燥サラダ
- 粗タンパク質(12.6%以上)
- 粗脂肪(1.6%以上)
- 粗繊維(5.1%以下)
- 粗灰分(3.2%以下)
- 水分(10.4%以下)
乾燥野菜
- 粗タンパク質(10.7%以上)
- 粗脂肪(1.7%以上)
- 粗繊維(10.5%以下)
- 粗灰分(8.0%以下)
- 水分(5.8%以下)
※｢粗(ｱﾗ)｣とは、食品中の窒素量を定量し｢成分｣に換算したもの(｢成分｣を含む大まかな範囲であること)ですが、あまり深くは考えなくても良いことにしましょう･･･難しいのです。
ハムスターに与える乾燥野菜の適量
一般的には個体の体重の10%が1日分の食事量となっているそうです。
その配分は、主食のペレットが50%と副食(野菜や果物)が50%です。
ですが、この副食の野菜と果物は、あくまでも｢生｣なので、｢乾燥｣となると当然ながら分量が多くなります。
このあたりを注意しなければいけません。
ハムスターごとの個体にも違いがありますから、様子を見ながら調整しましょう。
まとめ
ハムスターに与える副食は本来なら｢生野菜｣が良いのですが、生活の都合上、どうしても用意することができない時もあるでしょう。
そんな時の｢お助けアイテム｣として、｢乾燥野菜｣があるのだと思っています。
乾燥野菜とは、私達にも馴染みのある｢乾燥野菜チップ｣のことですが、ハムスター用ですから無添加で天然素材の安全なものですし、商品表示を確認して｢無添加天然(ノンフライ)｣と表示があれば、与えても心配はいりません。
ですが｢副食＝乾燥野菜｣と決めつけないでくださいね。
ハムスターの気持ちを考えれば、あなたの手でしっかりときれいに洗われた生野菜を手渡しで食べたいはずです。
今回調べて感じたこと、｢乾燥野菜」は、急場しのぎか、おやつ感覚の方が良い様に思いました。
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