ハムスターをお迎えするに当たり、ペットショップからあれこれと教えてもらいながら、必要なアイテムを取り揃える時、最後まで悩むのが、餌ではないでしょうか。
ショップには、多数のメーカーの、どれも必要そうな魅力的な名前の、色々な形状(タイプ)の餌が、何段もの棚を占めて並んでいますよね。
今回は、ハムスターの餌について色々な面から考えてみようと思います。
ハムスターの餌の種類(タイプ)
- ペレット:動物実験用飼料
- ミックスフード:穀物(イネ科の種子)などを乾燥などした形でブレンド(ブレンドフード)
大きく分けてこの2種類です。
- どのタイプもハムスターに必要な栄養分を考えて作られていますが、食品表示を見ると色々なものが添加されていたり、薬品名が並んでいたりと天然ではないものも見られます。
- ミックスフードについては、好き嫌いで食べたり食べなかったり、偏食の心配があるという意見が多かったです。
- 実験動物用ペレットは、実験室で飼育される、ほぼ無菌に近いハムスターに与える餌で、個体に必要な栄養を粉にして固めた、通常は筒状の固い餌で、お薦めとの意見が多かったです。
ペレット全般は、ハムスターの歯が伸び過ぎることの予防も兼ねているので、とても固く作られています。
歯が伸び過ぎると、怪我をしたり、かみ合わせが悪くなりますが、その予防としてとても役に立ちます。
調べた結果、ハムスターのことを考えるなら、主食は、実験動物用ペレットが良さそうだと感じました。
ハムスターに必要な副食とおやつ
簡単に考えてしまうと、実験動物用ペレットと水だけで良いのでは、と思ってしまいますが、それは実験動物として飼育するのに必要な餌であって、家族として迎えたハムスターの食事としては、栄養分の調整ができないということになりそうです。
そこで、副食(野菜や果物、おやつなど)との組み合わせが必要となります。
- 野菜:水分の少なそうな葉物(キャベツ・小松菜・チンゲンサイなど)
- 野菜:水分の出なさそうなもの(ブロッコリー・にんじん・とうもろこしなど)
※水分の多い食材は、下痢の原因になります。
- 果物:りんご・メロン・ぶどう・イチゴ・バナナなど
※果物は元々糖分が多いので、間隔を空けて、少量を与えるのが良いでしょう。
- 野草:タンポポ・オオバコ・ハコベなど
※汚染や雑菌がないことを確かめて与えましょう。
- その他:煮干し・チーズなど
※タンパク質補給で必要ですが、主食のあとに少量と無添加・無塩のものを選びましょう。
- 残り物:大根の葉・人参の葉など
※お料理の時にでる本来捨ててしまう部分も与えられます。
ハムスターの種類と食事の量
- 身体の大きなゴールデンハムスター(20cm前後まで成長)
- 小さな体のドワーフ種(体長6cmから12cm前後)
大きく分けるとこの2グループです。
ゴールデンハムスターはハムスターの主流でしたが、品種改良を重ねた結果、自然界には存在しない小型の多種多様なハムスターが誕生しました。
その小型のハムスター全体を指して、「ドワーフ種」と呼んでいます。
1日の必要な食事の量は、個体体重の5~10%とか10~15%など諸説ありますが、忘れてはいけないのは、人間と同じ様に個体差があるということです。
体調や環境、温度や湿度、お天気などに左右される様です。
調べて分かったことは、一般的にいわれている食事の量は、あくまでも目安であって、その本当の必要量は、その個体と接していく内に自分で見つけ出すしかないということでした。
まとめ
ハムスターは雑食なので、ほとんど人間と同じものを食べることができます。
ですが、体が小さい分、人間にとって僅かな栄養でもハムスターにとっては、摂り過ぎということになりかねません。
生き物を飼育するにあたり、「一番気を付けなければならないのは食事である」ということが、この結果でも良く分かりました。
どんな種類のハムスターを飼育するにしても、その一匹一匹が確実に「生きている」ということです。
この「生きている」ということは、私達人間と同じ様にものを考え、見た目には分かり難くても、ちゃんと喜怒哀楽があり、できるだけ長く生きたいと思っているということです。
お迎えしたその日から、ハムスターの「命」を預かることになります。
とても重たく、責任がのし掛かってくる様に思われるかも知れませんが、あなたが今の様に健康で生活できている間は、ハムスターも元気でいられるのです。
それは、あなたが自分の体を気遣う様に、いえ、それ以上にハムスターのことを考えられるからです。
できるだけ長く、健康で幸せに寿命を全うできる様に、お世話をしてあげてくださいね。
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