ハムスターを含め小さな動物では、下痢などの症状が出たとき、それが命に関わる危険信号となるケースもあることを知っておきましょう。
今回は、ハムスターの下痢、結膜炎またその治療費について調べてみました。
ハムスターの下痢
ハムスターの下痢は数日、最悪の場合は数時間で亡くなるおそれのある危険信号と認識しましょう。
ハムスターのような寿命の短い生き物の数日は人間の数10倍以上にも匹的するのです。
人間が病院にも行かず何十日も下痢を続ければ致命的なほど体力を消耗してしまうのを想像すれば理解も深まるでしょう。
それほど緊急性の高い症状なのです。
ハムスターは通常少し硬めの糞をします。
その反対で、液状に近い糞であれば「下痢」ということになります。
ハムスターの下痢には次の3つのパターンに分けられます。
- 分泌性下痢(ぶんぴつせいげり)
いわば防衛のための下痢です。
細菌、ウィルス、寄生虫などの危険物が腸に入れば、体の外に出そうとする症状です。
また、ハムスターの下痢は総称して「ウェットティル(Wet Tail)」と呼ばれることもありますが、「ウェットティル(Wet Tail)」はかなり危険な下痢ですので、緊急に病院で治療することが肝要です。
- 浸透圧性下痢(しんとうあつせいげり)
水分の吸収を阻害するような物を食べると起こる下痢です。
- 運動亢進性下痢(うんどうこうしんせいげり)
病院で糞を検査してもらっても菌や不適切物がなければ、食べ過ぎ、ストレス、急激な温度変化などで起こっている下痢です。
下痢の治療費
治療費は処置の内容や初診か再診かで違ってきますが、おおむね、栄養剤の点滴と飲み薬で約3,000~10,000円程度かかります。
脱水が激しい場合は2,000円程度の点滴を2週間ほど続けて施すときもあります。
ハムスターの結膜炎
症状としては目ヤニ、涙が出る、目を気にしてかく、出血などです。
原因はトイレの砂、ゴミ、ほこり、床材から出た粉などが目に入りこすって起こる炎症などです。
治療としては、抗生剤、消炎剤などの点眼薬で治療します。
アレルギーの場合はアレルギーの原因になるものを取り除きましょう。
予防としては、ほこりやゴミがたまらないよう掃除をマメにすることです。
常にケージの中を清潔に保ちましょう。
結膜炎の治療費
病院によっても金額は違いますが、初診代が1,000円~3,000円程度と薬代で500円~1,500円程度で合わせて5,000円までくらいとみておいたほうがよいでしょう。
まとめ
住んでいる地域によっては、動物病院はあってもハムスターは診療できないという病院もあります。
ハムスターを飼う前に、ケガや病気をしたときに対応できる動物病院が通える範囲内にあるのかどうか探しておくべきでしょう。
それが命を預かる者の責任と言えます。
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