ハムスターは自分自身で巣材を運び、寝床をつくる習性があります。

元々の習性上、その場所は外敵から身を隠せる穴のなかになります。

飼育ケージはもちろん穴を掘れる素材ではないので巣箱を設置して巣作りを手伝う必要があります。

この巣箱には様々な種類材質があります。

簡易的にお菓子の空き箱なども利用できるため選択肢が非常に多い部材です。

また、ハムスター飼育専用のケージを購入するとセットで付いていることも多いものです。

それらの中から何を選んであげるべきか、おすすめの巣箱をご紹介します。

ハムスター 巣箱 おすすめ

素材ならプラスチック以外がおすすめ

巣箱として単体で売られている商品の素材には主に陶器、プラスチック、木材のものがあります。

たとえば陶器のものは重く安定感があり、汚れも落としやすいメリットがありますが、デザインに凝ったものも多いのであまり凹凸が少なく汚れを落としやすいものを選ぶ必要があります。

木材のものは通気性もよく温かみがあり、匂いも染み付きやすいのでハムスターが慣れるのが早いというメリットがありますが、湿気に弱くハムスターの運び込んだエサの残りやおしっこなどでカビたり虫や雑菌の温床にもなりやすいというデメリットがあります。

また洗う際にはしっかりと干してから戻す必要があり手入れに難があります。

上記ふたつはいずれも好みなどで選択肢として遜色ありませんが、プラスチック製のものだけは絶対におすすめできません。

これは汚れが沈着しやすく変形・変色しやすいという耐久性の問題もありますが、なによりハムスターが齧って欠片を誤飲することによる事故の危険性があるからです。

ケージに付属している巣箱にはプラスチック製のものもありますので、その場合は改めて違う素材の巣箱を購入してあげた方がいいでしょう。

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愛好家がおすすめする「地下型巣箱」とは?

2000年代からハムスター愛好家の間で話題に上るようになった「地下型巣箱」という飼育方法があります。

これはハムスターの野生本来の習性により近い形で提供できる巣箱の形態として注目を浴び、この巣箱で飼育するとハムスターもより活き活きと健康的に生活出来ると言われています。

これは飼育ケージと2層構造に構築し、下半分を遮光性のある部材で囲って擬似的な地下空間を巣箱としてハムスターに提供するものです。

元来野生のハムスターは岩かげの地面などに穴を掘って巣を作る習性があるためこの方法はより自然な姿に近い生活形態をとることができます。

また、ケージの底面積いっぱいを巣箱として提供できるため、より自由度の高い巣作り環境をハムスターに与えることができる上、その遮断性からハムスターが心底安心できる自分の聖域として巣を持つことができるので、結果的に巣穴から出てきた際には最終的に逃げ帰ることのできる空間がある安心感から大胆な行動もできるようになり、飼い主とのコミュニケーションにも積極的になるという意見もあります。

いいことづくめのような「地下型巣箱」ですが、少しだけデメリットもあります。

トイレも地下室を利用するので掃除が大変なこと、通常使う巣材の木材チップなどが推奨されないことなど制約がいくつかあるので注意が必要です。

まとめ

ハムスターの飼育に際して巣箱は必須のアイテムです。

飼育ケージセットに付属しているものもプラスチック製でなければそのままでもいいのですが、せっかくなら少しこだわって選んでみることをおすすめします。

また、ご紹介した「地下型巣箱」ですが、必ずしも強くおすすめする、というわけではありませんが、ハムスター飼育歴のある方で導入を検討されている方には一度お試しされることをおすすめします。

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