今や品種改良されたハムスターを含めると、10種類以上にも上ります。
その中でもひときわ人気の高い「ブルーサファイアハムスター(「サファイアブルーハムスター」とも呼ばれる)」について調べてみました。
ブルーサファイアハムスターという種類
調べによると、ブルーサファイアハムスターは、ドワーフハムスター系の「ジャンガリアンハムスター」という小さいハムスターの品種改良種です。
「ドワーフハムスター」とは「小さい(Dwarf=ドワーフ)ハムスター」という意味です。
また、「ドワーフハムスター」はハムスターの名前ではなく、分け方の呼び名(犬でいうなら「小型犬」や「大型犬」など)です。
主に、先行してショップに並んでいた「ゴールデンハムスター」と区別するために「ゴールデンハムスターより小さなハムスター」という意味で分類されます。
ブルーサファイアハムスターの特徴
- 毛並みの様子が、宝石のサファイヤ色を思わせる様な青みがかったグレーです。品種改良種なので個体によって多少の色の違いはあります。
- 毛で被われている足の裏と尻尾、背中に入る黒い1本線の毛、目の色は黒です。
- 妊娠出産は、1年中可能です。一度の出産で1~9匹(平均5匹)の子供を産みます。
- 餌は、穀物などを中心とした草食で雑食ですが、何でも食べられます。かなりの大食漢です。
- ブルーサファイアは、劣性遺伝種です。
※「劣性遺伝種」について調べてみました。
「劣性」という言葉に良くないイメージが浮かびますが、「良い・悪い」ではなく、「強い・弱い」という意味です。
ということは、「ブルーサファイアハムスターは、産まれ難い」ということになります。
そこで、妊娠出産を望むなら、ブルーサファイアハムスターの遺伝子を持った同士を結婚させることが必須の様です。
ブルーサファイアハムスターの性格
①大変臆病です
慣れるまで(人間を信頼するまで)根気よく接しましょう。
前触れのないまま触ったりすると噛まれることがあるので、一声かける気遣いは必要です。
②たくさんの種類のハムスターの中でも大人しくて人懐っこい種類に分類されます
初心者にも飼育は向いていますが、中には噛み癖のある個体もいるので注意が必要です。
③観賞用でも楽しめますが、「手乗りハムスター」に育て上げることもできます
④トイレを覚えるので、余計なところを汚されなくてもすみます
中には、覚えの良くない個体もいるので、根気よく覚えさせましょう。
⑤体が小さく軽量なので、動きは素早く、仕草も早くて可愛いです
⑥ホワイト系ハムスターと比べては、夏毛と冬毛の違いがわかりやすいです
二年目以降、高齢になると変化が薄く(鈍く)なります。
⑦体が小さい分、病気にかかりやすいです
「ブルーサファイアだから」ということではありません。
ブルーサファイアハムスターの価格
多数のペットショップで調べてみました。
かなりの幅がありますが、ブルーサファイアハムスターの場合は、1300~1500円ほどの様です。
価格の幅がある理由は、下記の通りです。
①ハムスターの種類により違います
人気(有名どころ)ランキングで上位ほど、高値が付きます。
②ハムスターの色や毛並みにより違います
例えば、ジャンガリアンハムスターだけでも6種類以上あり、またその1つ1つの個体にも微妙な色合いや毛並みがあります。
珍しければ珍しいほど、高値が付きます。
③ハムスターの年齢により違います
生後間もないほど、一緒にいられる時間が長いので割高になり、生後1年ぐらいからは多少価格が落ちてくるという様に、価格はハムスターの寿命にも関係します。
④怪我を負っている場合の程度により違います
ペットショップのハムスターは、集団で展示されています。
そのためケンカなどで軽い怪我(耳や指など)をしている場合があります。
それでも気に入った個体に巡り会ったら、通常よりも安値が付く場合があります。
ブルーサファイアハムスターの寿命
調べた結果、平均寿命は2~2年半ほどです。
個体によって違いがあり、置かれた環境に左右されるだけではなく原因不明の場合もあり、原因を一概に「これ!」と特定するのが難しい場合も多い様です。
では、その一例を挙げます。
- 個体に任せた水分の摂取以外の摂り過ぎは、体調を壊して下痢をします。この下痢が原因で命を落とす場合があります。
- ポリープやオデキなどはできやすい様なので、予後は短命になりがちです。
- せっかくお迎えしても原因不明で突然にして命を落とすこともあります。
- 元気な個体を迎えて、しばらく順調に過ごせていたのに、突然、命を落とす場合もあります。
また、生後一年後(二年目)あたりから通常は老化が始まります。
老化が始まると、お別れが近付いたという一つのサインになりますので、より一層の気遣いが必要になります。
では、老化の目安の一例を挙げます。
①足腰が弱ってきます
巣箱から出てくる回数が減ったり、活動が静かになるなどの変化があります。
②ゲージから出ても活発さに欠けます
手に乗せた時、いつもより大人しかったり、眠ってしまったりなどの変化があります。
③通常より少食になります
通常与える餌の減り具合に変化があります。
④体重が減ります
食欲が落ちると痩せてきますし、活発さがなくなってくると筋肉が落ちてきます。
まとめ
ブルーサファイアハムスターは体が元々小さいので、大きな(命に関わる)手術はできませんから、大きな決断を迫られます。
また、具合が悪くても我慢強い(隠す)ので、ギリギリまでサインを出しません。
当然ながら人間の言葉を話すことができませんので、病気の場合は発見が遅れがちです。
元気な内から「ホームドクター」を見つけて、できれば定期検診を受けるのも備えの一つです。
一緒に過ごした年数と、ハムスターの体調を考えながら、回し車を取り外したり、長いトンネルを短くするなどのバリアフリーリフォームを行うと良いでしょう。
最後に、もしも悲しい結果になったとしても、決して自分を責めないでくださいね。
日頃からの観察と愛情ある管理ができていれば、ハムスターにとってあなたと巡り会えたことは幸せなことであり、あなたにとっても最高の癒やしだったはずですから・・・。
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