小型ペットの中でもハムスターは飼い主としっかりコミュニケーションして心を通わせることのできる動物です。
基本的にはケージを利用して飼育する動物ですが、部屋の中で放し飼いする飼い主さんもいます。
その為の条件と注意点をご紹介します。
放し飼いには信頼関係が不可欠
どんな動物でも飼い始めの頃はあまり懐かないものです。
とくにハムスターの場合はとても臆病で環境の変化に弱いのですが、それでもじっくりとコミュニケーションを重ねて慣れてくると呼んだら駆け寄ってきてくれたり、自分から飼い主とのコミュニケーションを求めて登ってきたりします。
まず放し飼いできるかどうかの絶対条件が、この信頼関係です。
ハムスターと十分に仲良くなれていなければ放し飼いをしてもそれはただケージからハムスターが脱走した場合と同じ状態になるだけです。
そしてハムスターが自分自身の巣と認識できる場所があることです。
これは飼い主側が用意した巣箱=寝床があるという意味ではなく、その場所がハムスター自身自分の帰る場所という認識ができているかが問題となります。
ケージの中で飼う場合でもハムスターは自分で良い環境を選び巣材を運んで寝床を作ります。
部屋の中で放し飼いする為には、その準備段階として動向に注意を払いつつハムスター自身が帰りたくなる家作りを手伝ってあげましょう。
放し飼いの注意点
次に部屋の中で放し飼いする際の具体的な注意点を挙げてみましょう。
- 外への脱走を防ぐため、締め切ることのできる部屋を選ぶ、また網戸や薄い壁材など齧って穴を開けられる部材がない部屋であることを確認する
- 電線を齧ることでの感電事故や漏電による火災を防ぐため電線コード類など危険物を撤去する
- 暗い場所を好むので、家具と壁などの入り込める隙間を塞ぐ
- 糞や食べ残しが方々に散らばるのでこまめに掃除する
- ドアや収納など建具の開閉や座る・寝転ぶなどの所作の際に事故にならないようハムスターの所在を常に把握する
まとめ
ハムスターとの日々を重ねるうちに十分な関係性を築くことができたなら、次のステップで部屋での放し飼いを考えてみるのもいいでしょう。
広々とした空間でのびのびと暮らせるので、ハムスター自身にとっても健康的にプラスであるという説もあります。
そのためには十分な準備と注意が必要になりますので、しっかりとプロセスを踏んでいくようにしましょう。
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