ハムスターの飼育について調べていくと、必ず行き当たるのが「お散歩問題」です。

これには賛成派、反対派があり、どちらの意見も筋が通っているように見えます。

ハムスターの飼育を考えている方のお役に立てるよう、双方のおもだった意見を調べてみました。

ハムスター 部屋 散歩

賛成派の主張

賛成派の方の主張としては、まず第一にハムスターの習性としての巡回本能を挙げています。

本来野生の状態にあるハムスターは自身の縄張りの範囲を定めて毎日巡回する習性があります。

そのため狭いケージの中にいるだけだと自分の周囲の環境の危険性の有無を確認できないことから安心できず、より臆病になったりストレスを溜め込んでしまったりする場合があるそうです。

ほかにも遊びに部屋の中での散歩をとりいれるメリットとして以下のような意見があります。

  • ケージの中にはない物や環境に接して探ることで動作や知覚が発達する
  • 動きや様子の観察がしやすく病気の早期発見につながる
  • 触れ合う機会が多くなることでよりコミュニケーションがとりやすくなる
  • 散歩のために部屋を片付けたり掃除したりするのが習慣化すると部屋を綺麗に保てる
  • 散歩で十分な運動やストレス解消ができると夜中(次の散歩まで)はおとなしい

もちろん前提として、外への脱走ができないように範囲を限定できることや、その範囲の中に電線コードなどの危険物がないようにしておくなどの注意も必要です。

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反対派の主張

反対派としてはよほど狭い飼育ケージでない限り、回し車での運動やケージ内の巡回だけで十分という意見を柱に、散歩させることのデメリットの多さを指摘しています。

そのデメリットは主なものだけでも以下のように列記されています。

  • ハムスターの場合散歩というより縄張りの巡回なので散歩中は神経をすり減らしている
  • 環境の変化を好まないので部屋の中のちょっとした変化でもテリトリーが荒らされたと感じ不安になる
  • 散歩が習慣化すると毎日同じ時間に出ることができないとイラつくようになる
  • 部屋中に糞尿をするので汚したり、死角に溜まったりすると病気の原因になる
  • 狭いところに入り込んで見つけられなくなる
  • ドアの開閉や人間の思わぬ動作で事故につながるケースがある
  • 壁や大事な物なものなどを齧って壊してしまう、電気コードの場合感電や火災の事故の元になる

以上のようにメリット以上のデメリットの多さが反対派の論拠になります。

また、運動不足で太ってしまう場合などは回し車が使いづらい、そもそもケージの大きさが合っていないなどが原因である場合がほとんどで、それらを改善することで解消するとのことです。

たしかに回し車に関しては私にも経験があり、初めて飼ったハムスターが全く回し車を使わなかったので違うものに交換してみたところ、元気に回し始めたということがありました。

まとめ

ハムスターを飼う場合、散歩をさせるかどうかというのは結局のところ自分自身でハムスターの様子と相談しながら判断するしかないようです。

散歩させる場合にはその範囲を限定したり危険を除去するなどの準備が必要になります。

散歩させない場合には毎日より注意深くハムスターの様子をみてあげる意識が必要なようです。

自分のハムスターがどちらに適したタイプなのか、しっかりと見極めてあげてください。

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